「ですから、カルトにいる人たちが自分たちとは違う人なのだ、と考えないことが大事です」(フィリップ・ジンバルドー博士)
仏教や浄土真宗の本を少しずつ読みながら、再び飛雲さんを過去に遡って読ませていただいている。
カルト教団の後遺症も徐々に回復し、お聖教も合わせて内容を理解できるようになって教えの有り難さが染み入ってくる。コメント欄からもいろいろ思い出されたり、考えさせられることも多い。
私自身は元々古文や漢文が苦手で、恥ずかしながらお聖教も読もうともせず読んでもわからないまま放ってしまってある意味騙されてしまって当然だが、こんな方でもと益々マインドコントロールの恐ろしさを実感するばかりである。(だからこそマインドコントロールなのであるが)
カルトを理解する上で大事だと私が思うことは、カルトに入る人は奇妙な人だとか、どうしてあんなひどいことができるのか、と言わないことです。
私の分析では、この人たちは、カルトの非常に効果的で強力なマインド・コントロールの戦術にさらされている我々と同じ普通の人間、子供、友人、学生たちなんだと考えることが大切なのです。
ですから、カルトにいる人たちが自分たちとは違う人なのだ、と考えないことが大事です。
彼らは私たちと同じなのですが、たまたま特別な説得をされたというだけのことなのです。
スタンフォード大学 フィリップ・ジンバルドー博士
「扇動的かつ破壊的なカルトの脅威 ─蔓延するマインド・コントロール─ 」より