”信者”のこころ〜なぜ騙され続けたのか〜

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一旦抜けても騙されたまま

カルト教団を脱してから、自分自身と他人の「なぜ」を追究したくていろいろな文献を読んだ。

カルトといえば、その恐ろしさの象徴として語られるのが「人民寺院」(「ジム・ジョーンズ」)であろう。

 

カルトを脱しそれを語る人ならこれを知らない人はいないと思うが、もし知らないなら一度調べてみて欲しい。

 

最近読んだ、というより読もうとしたのが、米本和広著「教祖逮捕」である。

 

しかし、実際は読破できなかった。どうしても4章が読めなかった。仕方ない。

 

同じ著者による「洗脳の楽園」ならば読めると思うので、そちらを読んでみたいと思う。

 

著者は、最後の章で「マインドコントロール論」に反対することを述べている。

これは、家族なり支援者がカルト教信者を脱会させようとするときに、”カルト教団によって「マインドコントロール」をされて信じ込まされているのだから、つまりマインドコントロールによって強制的に別人格にされてしまっているのだから、こちらも脱会させるために強制的に隔離して強引に脱会させてもよい”という考え方に警鐘を鳴らしているものだと私は受け止めた。

 

マインドコントロール論の是非はともかくとして、カルト教団が手段を選ばないからと言って、脱会者側も何をしてもいいということにはならないというのは常々思うことである。

 

さて、この本を読んで一番ショックだったことは何かと言えば、この本の出版年月日である。2000年3月とあった。この時、私は一時的にカルト教団を抜けていた。その間「自分はついていけなくて辞めてしまった、本当はやらなくてはいけない」とずっと思っていたのである。こういう本にたくさん触れる機会があったのにも関わらず、である。

 

つまりは、形の上では所属していなくても、心は縛られたまま、離れていたとは言っても少しも離れていなかったのである。其のことに気づいたのが最も衝撃的であった。



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