”信者”のこころ〜なぜ騙され続けたのか〜

無関係なコメントや不特定多数の方に不快と思われるようなコメントは削除させて頂きますのでご了承ください

2018-01-01から1年間の記事一覧

見えない通帳があるかのように思っていた

「そんなことは言われていない」 とカルト教団の信者が反発したら、問うてあげてください。 「言われていないことはわかりました。では、あなたはどう思っていますか?」 ただ今助かるはずなのに、20年や30年で聞けるはずがないというよくわからない話を…

想い

一つは、カウンセラーや元メンバーが、組織内部で言われていた人物像と違っていたからです。カウンセリングの方法は暴力的だとか、カウンセラー、元メンバーは悪い人間だとか対策の講義で教わっていたのが、実際はおだやかな話し合いで進み、自分が感じた印…

話と心の乖離を利用される(マインド・コントロール)

・そんなことは言っていない(言われていない) 間違いの指摘に対して、信者はしばしばこう言って反発する。 私自身、脳内での正当化はこれが多かった。 例) ・「善が間に合って助かる」とは言っていない 確かに、少なくとも私がいたときは聞いたことはない…

私を直接騙したのは誰か

カルトの元凶、親玉は創始者である教団代表であることはいうまでも無い。 そして信者はその教祖が完璧な人間ではなくとも相当立派な人物であると信じ込まされているわけであるが、(人によってその程度の差こそはあれ)、それはマインド・コントロールによる…

間違っていてもそれはすべて信の一念で正しくなるという妄想(マインド・コントロール)

カルト信者に間違いを指摘しても響かない理由の一つに、間違いの正当化がある。 いろいろなパターンがあるので一つひとつ思い出してみる。 究極的には、 ・間違いがあっても仕方ない。 ・間違いがあっても当然、なぜなら ・信の一念まではすべて間違い(間違…

カルトの罪

自分の子ども、奥さん、兄弟あるいは友人が破壊的カルトに入ったというので、助けを求めて、いろいろな人が私の研究所に来ます。多くの場合、彼らは、本人に破壊的カルトをやめさせること以外何も考えていません。本人がやめたら、問題は終わると思っていま…

いつかいつかで何十年。功罪があるといっても罪の面が圧倒的に大きい。

前々の記事で、いろいろな救いがあるということを述べたのであるが、 飛雲様のコメント欄にそのことをうまく表現されているものがあった。 >「会員は成仏を目指していませんし、浄土往生を願ってはいません」 まさにその通りですね。 他でもない会員自身が「…

それでも抜けられたのは

私は元々カルト教団を一人で抜けられるような人間ではなかった。 それでもできたのは、本当の救いを求める気持ちのほうが強かったからだ。 つまりは、如来様の力が強かったということだ。 なるべく面倒なことは避けて抜けたつもりだが、それでも多少のゴタゴ…

それでも漏れることはないのだが

”救済”とか”報謝”とか”真実開顕”の仮面を被って、 法を利用して、 己の鬱憤を晴らそうとしてきた、 寂しい人なのであろう。

いろいろな救いの形

自分の直面している悩みや苦しみ対しての解決が得られた時に、人は「救われた」という。 あるいは、その問題や苦しみに対する解決が示されることを「救い」と呼ぶ。 人によってつまり機に応じて、救いは異なるのだ。 子供の頃に親に連れて行かれた宗教団体の…

マインド・コントロールの基本的な仕組み

破壊的カルトについて書かれた本はたくさんある。 私が最初に読んだのは、こういった世界では有名な『影響力の武器』(ロバード・B・チャルディーニ 誠信書房)である。心理操作とその作用について基本的なことが書かれてある。 『カルトに傷ついたあなたへ…

間違った話に一時的な安心を得るという信仰を続けてやめられない

一度掴んだ、 「選ばれた信者として、欲と怒りと戦って”求道”していればいつか絶対の幸福が得られる」 という一種の信心は、容易には手放せない。 こちらのほうが信じ易いからである。 但しその安心も一時的である。 だから今日も聴きに来られたからと少し安…

救いにあえないことが苦しいから自力のままで安心したい心を互いに利用する

カルト教団でも一応は「ただいまの救い」ということを看板に掲げていた。 しかし実際は捨て物を拾わせるような教えで、救いからは程遠い状態であった。 そうなると今度、信者はどのような心境に陥るか。 「救われると言われながら救われない自分」が苦しくて…

何を言われても言い訳をして正当化する心

このブログは”信者の心”という観点で書いている。 かつての私の心であり、それを見る脱退してからの今の私の心でもある。 何を言っても届かず、未だに抜けられない人。私はそんな人の気持ちもよくわかる。自分がそうだったからだ。 信じて来たことを否定する…

信者といっても単純ではない

このブログは破壊的カルト集団の一員を経験された方も、そうでない方も読んでくださっている。現に今所属中の方はどうかわからない。 だから一つの教団にとらわれず、カルト的集団の信者のこころという観点で書いている。 実際、宗教に限らず、いわゆるカル…

「申し訳ない」の相手を間違えて

「申し訳ない」「申し訳ない」・・ 信者の頃、教団内でよく聞いたり言ったりしたものだ。 大抵は教祖に対して。例え他の人達に合わせたポーズであっても。 相当、お金の問題を抱えているようであるが、また言われるがままに「申し訳ない、申し訳ない」と「出…

どっちが正しいのか知りたいのならば

信心獲得したらいい。 但し異安心ではなくて。 そうでなくとも、真宗ではまずそれが先である。

間違いに気づいて愕然としながら、すべてに辻褄が合って腑に落ちた時

端的に言うと、 教祖は自力を勧めている。 それを善の勧めと言い換えてだましてきた。 あるいは変なたとえ話を使ったり、しまいには屁理屈で。 信心決定ということがあるとしても、教祖は、それを獲信者としての己だけの特別なものとしておきたいようである…

疑問をもつ心を奪われても

メールをいただきました。Mさんありがとうございます。 皆さん同じような経験をされて、共通の想いを抱いていることがわかります。私がこれから書こうと思っていたことも記されてありましたので、それを記事にしてお返事とさせていただきます。 信じ切って騙…

3行どころか単語すら読めなくなる

言葉の問題からカルト信者のこころを考えてきたが、 なぜカルト教団の信者になると文章が読めなくなるのか。 読めなくなるとはどういうことなのか。 見えてきたのではないだろうか。 カルト教団では根本聖典に対する教団独自の解釈というものがあって、それ…

言葉が本来の意味をなさなくなる集団

カルト教団では、言葉が普通の本来の意味をなさなくなって、当然のように通じ合っている。それはまともな人たちには通じない。 「すべての人」 と言っても、 「教団に所属するすべての人」という意味。 「現在只今救われる」 と言っても、 「将来のいつかの…

肥大化する「信心(絶対の幸福)」

最近は学校の課外活動の部活のあり方も見直されてきているようである。ブラック企業になぞらえてブラック部活などという言葉も出てきたりするほど、行き過ぎの部活に歯止めをかけようというものである。 以前にどこで読んだか忘れてしまったが、「なぜあんな…

線があるとするならば

あの絵を見ながら、信者は一体自分をどこに置いているのだろうか。 どうすればいいか。 直ちに向きを変え自力の心を振り捨てよである。

年月が経って(も)

カルト教団の教えから脱する手がかりに関するサイトはいろいろあって、それぞれにご活躍されて本当に頭が下がる想いである。 最近また夕顔さんや飛雲さんをちょくちょく読ませていただいている。私はカルト教団の独特な曖昧な言い回しや誤魔化しの文章にトラ…

「ですから、カルトにいる人たちが自分たちとは違う人なのだ、と考えないことが大事です」(フィリップ・ジンバルドー博士) 

仏教や浄土真宗の本を少しずつ読みながら、再び飛雲さんを過去に遡って読ませていただいている。 カルト教団の後遺症も徐々に回復し、お聖教も合わせて内容を理解できるようになって教えの有り難さが染み入ってくる。コメント欄からもいろいろ思い出されたり…

その1〜「事実でないことを事実と思っている」という事実

認知症の人は、事実でないことを言うことがある。 自分がしまいわすれた財布を盗まれたとか、食べた食事を食べていないと言ったりすることである。私の身内もそうであった。 客観的に見れば、財布を盗まれたことも、食事を食べていないことも事実ではない。 …

すべてを奪われたとしても

カルト教団に奪われるものはお金だけではない。 お金は目に見えやすくわかりやすから挙げられるだけで、お金よりも大切なものを奪われるのである。 日本語を奪われ、 知性を奪われ、 判断も奪われ、 時間を奪われ、 人間性をも奪われ、 楽しみも、悲しみも、…

教祖は人格者であるという幻想に惑わされ

カルト教団の教祖というのは、その教団の説く救いを体現している人として君臨している。平たく言えば、「先に救われている人」である。 ”あの人のように救われたい”と羨望を一身に集める存在なのである。 さて、その”救い”と”人格”はどういう「関係」にある…

ブログについての説明とお断り

このブログについて

日本語もわからなくなり

文章が読めなくなる。 日本語が通じない。 これは私自身あの中にいて感じられていった(しかもひどくなっていった)ことであるが、久々にまざまざと実例を見てここまでとは驚きを禁じ得ない。 どうしてそうなるかはまた考えるとして、 当たり前の話であるが…



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